塗装工事（塗り替え工事）の最大の目的は、直射日光や風雨といった外的影響から外壁材・屋根材を保護することにあります。塗装は色を塗り直すためだけのものと思われがちですが、最大の目的は、建物自体を保護するためのものです。万が一、塗り替えを行わず放置をしてしまうと、劣化した塗面から水が侵入し、雨漏りや建物の柱自体を腐らせる原因に繋がってしまいます。それを未然に防ぐためには、塗膜により、建物の保護を行うことが重要となります。塗り替えは、家そのものを守るために必要不可欠なメンテナンスなのです。

どれほど優れた塗料でも、塗料の効果が永遠に続くわけではありません。塗りたての頃に比べると月日の経過とともにその効果は薄れてしまいます。塗り替えを行った場合も、長期間そのまま放置をしてしまうと、壁に雨水が浸み込み雨漏りの原因となるばかりでなく、外壁の内側にある建材を湿気や紫外線で痛めてしまうリスクが発生します。また、外壁自体の耐久力も弱まり、風雨や紫外線の影響が外壁のヒビ割れや劣化にも繋がるため、建物自体の寿命にも悪影響が及んでしまう恐れがあります。

外壁と屋根を同時に塗装することによる最大のメリットは、作業工数を減らし、結果として施工費用を抑えられることです。外壁・屋根の工事を行う際は、ほとんどの場合で足場組み・養生が発生します。もし、外壁塗装と屋根塗装を別々に依頼した場合、足場仮設やシート養生もそれぞれの工事で都度必要となるため、その分の作業費用が余分に発生してしまいます。また、同時に施工を行うことで工期の短縮、次の塗り替えの時期を把握しやすくなるだけでなく、一度の施工で建物全体を美しくリニューアルすることが可能となります。

下地処理は、塗り替えを行った塗料の性能を十分に発揮させるために重要となる作業です。下地処理が不十分だった場合、塗料の剥がれ・耐久性の低下・雨漏りの発生といった重大なトラブルに繋がります。そして、塗面の耐久性の低下から、塗り替えの時期が早まってしまうコストデメリットも発生します。また、塗装を行う際の「下塗り」という工程を行わず塗料を塗布した場合、外壁のキズや凹凸が更に目立ちやすくなってしまう恐れがあります。見えない部分でもある下地処理を綿密に行うことで、塗料が持つ本来の性能を発揮できるのです。

まずは塗料の色見本帳からお好きな色をお選びいただきます。具体的な塗り替え後のイメージが湧くよう適切な見本版の提出も行い、お選びいただいた色を中心にカラーシミュレーションの作成もいたします。また、外壁面の面積や凹凸によって違った色に見えてしまうこともありますので、仕上がりのイメージより若干濃い目の色をお選びいただくことが失敗しないためのポイントです。

TSKリフォームでは、関わるすべての方とのコミュニケーションを大切にしています。近隣の方々へ事前にご挨拶を行うのはもちろんのこと、職人たちのマナー教育も徹底し、周辺に騒音やその他の影響が及ばぬよう「安心・安全」な工事を進めて参ります。施工中の注意点といたしましては、足場仮設・養生を行うため、スペースがかなり限られてしまう点と、塗料の飛散の恐れがありますので、基本的に工事期間中は外に洗濯物を干すことはできません。家の外部のみに行う工事になりますので、工事中の外出は問題ございません。